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福岡県福岡市で不動産の売買を行おうとしている人が関心を持っていることの一つが価格推移でしょう。過去の流れ、現在の動向、今後の価格予想などが気になるはずです。
そこで今回は、福岡市の不動産の価格推移情報を詳しく解説。土地価格推移や中古戸建価格推移、中古マンション価格推移などを見てみます。今後の不動産取引では、ぜひこの情報を活かしてください。
現在の福岡市の不動産事情を見てみましょう。不動産事情を見ることで、価格推移に対する影響を推し量ることができます。
福岡市の人口はこのところ増加傾向にあります。住民基本台帳人口をもとに人口推移の表を作ってみましょう。
人口総数 | 男 | 女 | |
平成25年 | 1 470 746人 | 698 399人 | 772 347人 |
平成26年 | 1 483 782人 | 704 441人 | 779 341人 |
平成27年 | 1 497 236人 | 710 490人 | 786 746人 |
平成28年 | 1 512 333人 | 717 537人 | 794 796人 |
平成29年 | 1 525 744人 | 723 975人 | 801 769人 |
平成30年 | 1 538 005人 | 729 209人 | 808 796人 |
令和元年 | 1 551 212人 | 735 067人 | 816 145人 |
令和2年 | 1 561 188人 | 739 957人 | 821 231人 |
令和3年 | 1 568 381人 | 742 919人 | 825 462人 |
令和4年 | 1 580 205人 | 748 494人 | 831 711人 |
この表を見ればわかるように、福岡市の人口は総数でも男性でも女性でも着実に増加しています。この10年では、平成25年が1 470 746人であったのに対して、令和4年は1 580 205人となっています。総数では10万人以上も増えています。
福岡市の人口が増えている理由ですが、次のようなことが考えられます。
福岡市は物価が安い街です。食料品はもちろん、総合的な物価も非常に安くなっています。そのため。他の地域の物価高を嫌がる人には格好の移住地にもなっています。
交通の便がいいのも福岡市。まず国際空港があり、日本や海外の都市にアクセス可能です。電車網も発達しています。新幹線のほか、地下鉄も乗り入れ、市内での移動もしやすくなっています。そのほか、路線バスや高速バス、100円バスなども走っていて、交通の利便性を高めています。この便利さが人口を押し上げている理由の一つといえるでしょう。
福岡市の食事のおいしさには定評があります。日本海の海の幸、広大な土地から産出される農産物などが食卓をにぎやかに飾ります。
福岡市の人口が増える=不動産需要が高まるということになります。需要が高まれば、価格も上昇するものです。
今後も福岡市の人口増傾向は続くと思われるので、不動産価格も高騰気味となるでしょう。
福岡市の不動産の価格推移を見てみましょう。土地、中古戸建、中古マンションなどを中心に価格推移を追ってみます。過去から現在の流れを見るとともに、今後を予想してみましょう。
まずは、福岡市の土地価格の推移をチェックしてみます。国土交通省が発表している地価公示の数値を見てみます。平均価格になります。
平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 平成31年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | |
住宅 | 120,500 | 123,700 | 133,200 | 140,600 | 150,100 | 161,800 | 168,500 | 180,100 |
商業 | 573,000 | 609,600 | 676,800 | 766,100 | 873,100 | 1,037,900 | 1,100,800 | 1,178,600 |
工業 | 81,200 | 88,700 | 92,100 | 96,800 | 90,800 | 99,500 | 108,500 | 124,400 |
全用途 | 249,000 | 258,300 | 289,200 | 320,200 | 360,300 | 416,900 | 440,100 | 471,300 |
※1.「平均価格」とは、地点ごとの1平方メートル当たりの価格の合計を総地点数で除して求めたもの(十の位で四捨五入し百円単位まで求めたもの。)をいう。
※2.住宅は住宅地、商業は商業地、工業が工業地を表す
工業地で平成31年に一度価格が下がった以外では、福岡市の土地価格はずっと上昇で推移しています。福岡市の土地の需要が高いことの表れでしょう。
福岡市だけの中古戸建の価格推移ではありませんが、福岡県全体の数値については、ダイヤモンド不動産研究所のデータがあります。以下に引用します。
福岡県の中古戸建の価格は、ここ10年着実に上昇しています。福岡市でもこのような傾向になっていると思われ、住んでみたい都市のランキングで上位につけているだけのことはあります。
人口が増えることによって、中古戸建需要もどんどん増えていき、価格も上昇していくでしょう。
ただ、この表によると、グッドシナリオとノーマルシナリオのほか、バッドシナリオも表示されています。バッドシナリオでは、価格下落の予想が立てられています。今後の展開次第ということでしょうが、どちらかというと上昇傾向が続きそうです。
次も福岡市だけのマンションの価格推移ではありませんが、福岡県全体の中古マンションのデータがあります。LIFULL HOME’Sの住まいインデックスから引用します。
2011年4月以降、福岡県の中古マンション価格はずっと上昇しています。福岡県に移住する場合、中古マンションに住んでみようという人も多く、需要の高さが価格上昇に反映されています。
福岡市の不動産価格推移が上昇し続けている理由を考えてみましょう。次のようなことが理由だといわれています。
日銀による異次元緩和政策により金利が下がりました。金利が下がったことにより、同じ返済額でもより高い価格の不動産の購入が可能になったのです。
そのため、価格が多少高くても買おうという人が増えています。さらに福岡市内の人気エリアでは、さらに需要も高まり、価格上昇につながっています。
コロナ禍により一旦減少傾向になった外国人観光客ですが、それまでは福岡市でも大きく増加していました。外国人観光客が増えると、宿泊施設や商業施設も充実させなければならず、市内の不動産の需要も高まって、価格が上昇気味になります。
その追い風が住宅地にも及び、不動産価格の上昇という事態にもなったのです。
次に、福岡市は利便性が非常にいいエリアです。都市部を中心に交通網が発達しています。そのため、人口が集まりやすく、不動産を買い求める人も増えます。買い求める人が増えると、価格上昇にもつながりやすくなります。
福岡市の不動産価格推移を見てみましたが、今後はどうなっていくでしょうか。これから福岡市で不動産取引をする人にとっても最も大切な点でしょうから、以下で将来を占ってみましょう。
今後もアクセスがいい福岡市の都市部では、人口が増加し続けると思われます。そのため、不動産需要に引き続き高くなり、価格推移の上昇傾向が続くでしょう。
福岡市の都市部は非常に交通の便がいいですから、通勤・通学にも便利。この立地条件なら、不動産人気が続くのも理解できます。
福岡市の都市部では人口増加が続いていますが、郊外では逆に減少しているという見方もあります。やはり不便な地域には住みたくないという意識もあるようで、若い人たちを中心に福岡市の郊外から離れるようという動きも出ています。
人口が減少し、不動産需要が減るにつれて価格も下がるもの。今後は、福岡市の都市部と郊外で不動産価格の差が広がる可能性が大きいです。
今回は、福岡市の不動産の価格推移についての情報をお届けしました。不動産価格は様々な影響により変動しますが、その推移を見ることで、今後の売買取引における判断材料にもなります。また、不動産投資をする場合も、価格推移の数値が大きな意味を持ちます。
今後、福岡市の不動産取引で成功を収めるために、価格推移は押さえておきたいチェック項目。皆さんもぜひ価格の流れを追って、有利な取引を進めてください。