コラム「福岡LIFE」

九州とアジアの玄関口とも言われる福岡県には、福岡空港と北九州空港の2カ所があり、国内外の交通の結節点。そのため、多くの観光客が訪れます。

2022年、いい部屋ネット居住満足度調査によると「住みたい街ランキング」で、3年連続で「福岡県福岡市」がトップとなりました。さらに「街の住みここちランキング」で、福岡市中央区が5位に選ばれました。2021年は1位でしたが、4年連続でのランクイン。福岡市西区、福岡市城南区など、順位変動はあるものの福岡市ばかりの顔ぶれは同じです。

中でもこの記事では、住み心地抜群の福岡市中央区大手門に絞り、大手門で不動産を購入したい！借りたい！と思っている方に向け、福岡市中央区大手門の特徴や魅力、アクセスなどの他、賃貸相場などを解説していきます。

福岡市中央区大手門とは？

中央区はその名の通り、福岡市の中心部に位置しています。

7世紀後半から11世紀にかけ、大陸から訪れる人々の迎賓館「鴻臚館（こうろかん）」が置かれ発展していきました。その後、徳川幕府が樹立すると、黒田長政が「福岡城」を築城した地です。

中央区大手門は九州屈指の商業地域である「天神」からは約1.5キロと近く、中央区のやや北側で、一丁目から三丁目までがあり、地名は福岡城の表門名にちなんだとされています。

大手門や隣の大濠は便も良く、九州で最も賑わいをみせる「天神」にも近いのに、自然も豊かとあって、いわば高級住宅地。大濠〜六本松周辺には高級マンションや豪邸が並んでいます。

大手門の近くには福岡市都心部のオアシスとして親しまれている「大濠公園」があります。広大な敷地は約39.8ヘクタールあり、その内の半分以上約22.6ヘクタールを大きな池が占めています。全国有数の水景公園として知られていて、ウォーキングやジョギング、サイクリングを楽しむ人が見られます。

さらに九州で唯一の米国領事館も大濠にあり、周辺の治安もいいのが特徴です。

令和4年12月1日現在、中央区の面積は15.39ｋ㎡、人口は210518人です。人口は前年比プラス1.5％となっています。

（参考：福岡市 ）

福岡市中央区大手門のアクセス事情

ここからは福岡市中央区のアクセス事情を見ていきましょう。

・公共交通機関
中央区に乗り入れているのは、西鉄天神大牟田線、福岡地下鉄（空港線、七隈線）で、JRの駅はありません。しかし、中央区内には13駅も点在しているので困ることなどありません。主な駅は、天神駅、西鉄福岡駅、薬院駅、大濠公園駅などですが、中でも大手門にいちばん近いのが大手門一丁目の大濠公園駅となります。

さらに、中央区はバス停が多いのが特徴です。加えてバスの本数も多いので、たとえ夜遅くになっても天神や博多駅周辺からは楽に帰宅することができます。さらに「リバークルーズ 那珂川水上バス」という水上バスが天神中央公園 水上バスのりばから乗れます。

次に福岡市中央区の主要駅について解説します。

【天神駅】
福岡市地下鉄空港線の博多駅から3つ目の駅です。博多までは待ち時間を合わせても大体15分ほどです。

【薬院駅】
西鉄電車と地下鉄七隈線が乗り入れする駅。

【赤坂駅】
福岡市地下鉄空港線。天神や大名にも近く、ビジネス街もあり、朝は会社通勤のために多くの人が利用します。

【六本松駅】
地下鉄七隈線。ガラス張りの外観。駅前には福岡市科学館があります。

【大濠公園駅】
福岡市地下鉄空港線。福岡家庭裁判所・福岡縣護国神社などの最寄駅。天神・博多方面までは約10分です。駅周辺には商業施設が、南側には大濠公園・舞鶴公園・美術館があります。徒歩4分ほど行くと一人暮らし向け賃貸物件が意外と多くあります。

【唐人町駅】
福岡市地下鉄空港線。福岡藩に訪れた海外の人々が居留されていた街にできたため、「唐人町」と付けられました。ペイペイドームの最寄り駅。

【薬院大通駅】
福岡市地下鉄七隈線。福岡市動植物園の最寄り駅で、天神までは2駅。

【天神南駅】
福岡市地下鉄七隈線。中央区渡辺通5丁目にある福岡市営地下鉄3号線の始発駅。

【渡辺通駅】
福岡市地下鉄七隈線。天神南駅と薬院駅の間にあり、柳橋連合市場やホテルニューオータニなどの最寄駅となっています。

【桜坂駅】
福岡市地下鉄七隈線。おしゃれな人気エリア。近くに福岡市立動植物園があります。

中でも天神駅は、九州を代表する繁華街のある駅ですから、多くの人で絶えず賑わっています。

・車を使う場合
福岡高速環状線や国道202号線などが通っているので、アクセスもしやすく便利です。

福岡市中央区大手門の不動産価格の推移

中央区は比較的人の動きが活発なため、マンションの新築供給が盛んな傾向にあります。

大手門の家賃相場は以下の通りで、中央区の相場と見比べてみましょう。

（参考：suumo ）

大手門は中央区平均よりもやや高めの家賃相場であることが分かります。博多駅や福岡空港までのアクセスも良く、人気があるため、賃料もおのずと高くなります。賃料を抑えたいときは築年数が経ったリーズナブルな物件を探すのも手です。

さらに大手門にはタワー系マンションも多く、やや古めでも上記にプラス5.0万円ほどの賃料となるようです。

大手門の不動産の今後の見通しは？

福岡市中央区で公示地価を見てみると、住宅地は前年比で7.4％、商業地は9.5％増となっています。 中央区は人の動きが活発で、さらに人口増のため、今後しばらくは中心部に近いエリアほど上昇すると言われています。そのため、中央区を中心としたエリアは今後も好調。高値での取引が期待できます。

日銀が金利を抑えても長期金利はすでに上昇傾向にあり、本格的な上昇にはまだなっていません。ですから、高いうちに売却を考えているという方は、早めに準備を始めた方が無難です。

また、購入を考えている人も住宅ローン金利がいつ上がるかということを考えれば、タイミングを見定めたほうが無難なようです。

福岡市中央区大手門の不動産価格が下がるまで待つべき？

残念ながら、中央区の不動産はしばらくは下がる要素が見当たらないため、ただ待っていると価格が下がるどころか上がってしまう可能性が高いと思われます。

福岡市中央区は、天神駅周辺を中心に買い物や交通アクセスの面から見てもかなり便利な街です。利便性が高いため、一人暮らしからファミリー層まで幅広い世代の方から人気があります。

また、より利便性を求めて地下鉄駅近くへの住み替えも多く、賃貸だけでなく購入希望の需要も高まっています。そのため、今後も不動産取引が好調なエリアになると予想されています。

まとめ

今回は、便利で住み心地の良い福岡市中央区大手門について解説しました。 中央区は自然豊かな公園があり、周辺の環境も良く、その上、買い物に便利な天神にも近いというメリットだらけのエリアです。

そのため、一人暮らしからファミリー層までおすすめできるエリアでもあります。 福岡市中央区大手門で不動産を探している方は、この情報をぜひ、参考にしてみてください。