コラム「福岡LIFE」

福岡市でお店を経営してみようかなと思っている人もいるでしょうが、問題はどのような店舗物件を探すか。アパートやマンションのような住宅賃貸物件とは違う探し方をしなければいけません。

そこで今回は、福岡市で店舗物件を探す方法と探す上での注意点、どんな店舗物件があるかなどの情報をお伝えします。福岡市の店舗経営に欠かせない情報になりますから、ぜひ参考にしてください。

福岡市内の店舗物件の探し方

福岡市内で店舗物件をどのように探せばいいのかを解説します。ポイントを整理して、上手に探しましょう。

1.店舗のコンセプトを明確にする

まず、福岡市の店舗探しの前に、店舗のコンセプトを明確にしておきましょう。提供する商品やサービスの特徴をまとめ、ターゲットを絞り、どのような販売戦略を打ち立てるのかをはっきりさせておけば、その後の店舗選びの際に選択がしやすくなります。

2.希望条件を定める

店舗のコンセプトがまとまったら、そのコンセプトをもとに希望条件を書き出してみましょう。条件としては次のようなことから考えるといいです。

• 立地
• 広さ
• 賃料

立地については、福岡市の駅から近ければ近いほどいいですが、そのような物件は賃料が高くなります。また、駅近の物件に関心を持つ人は多く、ライバルもたくさんいるでしょうから、取得がしにくくなっています。

そこで、一歩退いて考えてみます。店舗の種類によっては、駅から離れていても、住宅地で需要があるものもあるでしょう。また、駅近でなくても、多少の距離ならお客様が集まりやすいエリアもあります。

そのように譲れる条件についても整理しておくことが大切です。

広さに関しては、どのような店舗を構えるかで違ってきます。飲食店の場合は、厨房と客席が必要で、集客予想に基づいて広さの条件を決めます。不動産会社の事務所なら、事務スペースと接客用のスペースがあれば何とかやっていけるでしょう。

賃料は月商の10%くらいを目安にするといいといわれています。目安なので多少の差はあっても大丈夫ですが、売り上げ予想に基づいて適切な賃料条件を設定する必要があります。

ただ、賃料のほかに店舗取得費用がかなり掛かります。次のような費用です。

• 保証金：賃料3～6ヵ月分程度
• 敷金・礼金：賃料1～3ヵ月分程度
• 仲介手数料：家賃1～3カ月分程度

これらの費用も条件に組み込んでおかなければいけません。

このほか、駐車場の有無、営業可能時間、周辺環境などの条件も整理しておきましょう。

3.店舗物件情報を集める

希望条件が揃ったら、今度は具体的な店舗物件探しです。テナントとして入るのに適した店舗を選ばなければなりません。

いくつかの店舗探しの方法がありますが、利用しやすいのはWebサイトからの情報検索です。店舗物件を専門にしているWebサイトがあるので、そこから検索をしてみます。サイトの種類としては次のようなものがあります。

• 店舗兼住宅を集めたサイト
• 店舗物件専門サイト
• 居抜き物件専門サイト

次の店舗物件探しの方法は、福岡市で出店を予定しているエリアの不動産会社に相談することです。不動産会社にはWeb上に公開されていない物件情報があります。自分でWebで探しただけではわからない好条件の物件もあるでしょう。

不動産会社側でも、お客様の希望に合う店舗物件を一生懸命探してくれますから、いい物件が見つかる可能性があります。

福岡市の自治体や商工会議所に相談するという手もあります。自治体や商工会議所は店舗誘致に熱心で、空き店舗を減らそうと努力しています。そのため、相談すれば、満足いくような物件情報を提供してくれる場合もあるでしょう。

内見する

様々な情報収集を通じて、めぼしい店舗物件が見つかったら、内見をします。内見では、次のようなポイントを押さえておいてください。

• 引き渡し状態（機器類等の有無）
• 内装の雰囲気
• 街のイメージ
• 周辺状況
• 競合店舗の状況
• ターゲット層が来店しそうか

福岡市の店舗物件探しで注意したいこと

福岡市で店舗物件探しをする際には、注意したほうがいいことがあります、以下にまとめてみましょう。

Web上の情報は確認が必要

Web検索で店舗物件が見つかる場合もありますが、掲載されている情報がすでに募集終了だったり、ほかのサイトにも掲載されていたりする場合があります。

そのため、対象の店舗物件を提供している福岡市の不動産会社やオーナーに直接問い合わせて、状況確認をしてください。

少し高めの物件を狙ってみる

福岡市の店舗物件を探す場合は、予算よりも少し高めの物件が狙いどころです。賃料が安い物件は安いだけのことはあって、条件があまりよくありません。

そこで少し基準を上げてみるのですが、そうなると予算の範囲内に収まるか心配になるでしょう。そこは交渉次第。多少は値引きしてくれることがあります。

エリア調査は入念に

福岡市の店舗物件を選ぶ前に、エリア調査は入念にしておきましょう。次のようなポイントを調査してください。

• 福岡市の同じエリアの似たような物件価格相場
• 人通りの多さ（朝、昼、夕方、夜に分けて調査）
• 客層（サラリーマンが多いか主婦が多いか学生が多いかなど）
• 周辺環境（騒音、ほかにどんな店舗が出店しているかなど）
• 電車の駅までの距離とともに、路線の運行状況
• 競合店舗の状況

いろいろと調査することがありますが、店舗経営を成功させるために必要なものばかりです。

居住用物件は店舗利用できない

福岡市のマンションの部屋を所有している場合、そこを店舗利用したくなることもあるでしょうが、基本的に居住用物件は店舗利用ができません。例外はあるものの、多くの居住用物件では「住居のみの使用」と利用規約に記載されているので、事務所や店舗にはあてられないのです。

事務所利用OKというところでも店舗には利用できないとしているところもあります。賃貸物件が店舗利用可能かどうかは、あらかじめ確認しておいてください。

福岡市のおすすめ店舗物件

福岡市で店舗物件を探している方は、実際にどのような物件があるのか興味があるでしょう。そこでいくつかの具体的な物件情報を紹介します。

福岡市早良区の場合

▼西新5丁目の貸店舗・事務所

引用元：at home

地下鉄空港線西新駅から徒歩8分の貸店舗・事務所です。4.83坪の広さで、賃料は3.52万円。保証金・敷金・礼金はなしです。出店可能業種はエステサロン、その他サロン、マッサージ・整体院、ファッション・雑貨、小売・物販その他などとなっています。

場所は西新商店街から小道を入った隠れ家の様な所で、左右両隣に住戸がない独立角部屋です。

かなり好条件の物件ですが、築年月が1987年4月とかなり古いです。築年月を気にしなければ、出店してもいいエリアでしょう。

福岡市中央区の場合

▼六本松3丁目の貸店舗・事務所

引用元：at home

地下鉄七隈線、六本松駅から徒歩4分の貸店舗・事務所です。広さは5.44坪で、賃料は3.96万円となっています。保証金はなしですが、敷金と礼金が1か月分です。

飲食店は不可となっていますが、エステサロン、その他サロン、マッサージ・整体院などは出店できます。

福岡市東区の場合

▼トラスティ八田 A

引用元：ふれんず

上記の2つの物件の場合は、2階以上の貸店舗・事務所だったのですが、こちらは1階部分に相当します。広さは約6.39坪で、賃料は4.22万円です。管理費は必要ありません。ただ、敷金が23.04万円と少し高めになっています。

駅からのアクセスはまずますといったところでしょうが、マンションの1階部分になるので、お客様が利用しやすいです。広報活動がうまくいけば、集客も望めるでしょう。

まとめ

今回は、福岡市の不動産の中でも、店舗物件に関する情報をお届けしました。福岡市で店舗経営を目指している方は、どのような店舗物件を選ぶかで、商売の成功が左右されます。

そこで、店舗物件の探し方や探す上での注意点を解説しました。ぜひ参考にしていただき、商売繁盛ができる店舗を見つけてください。