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コラム「福岡LIFE」

福岡県福岡市の各地点の不動産の価格相場推移は?上昇中?

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福岡県福岡市で不動産取引をすることを考えている人が気になることの1つが各地点の価格相場推移でしょう。果たして上昇しているのか、下落しているのか興味津々のはず。

そこで今回は、福岡市の各地点の不動産の価格推移を実際のデータをもとに見てみます。今後の不動産取引に役立つ情報になりますから、良くチェックしてください。

 

 

不動産の価格推移とは?

不動産の価格推移とは、これまでの不動産価格の動向のことですが、正確には次のような指標のことを言います。国土交通省が毎月公表している不動産価格指数です。年間約30万件の不動産の取引価格情報をもとに、全国・ブロック別・都市圏別等に不動産価格の動向を示す指数です。常に新しい情報が公表されるので、その時々の流れをつかめます。

上記の最新データを参照してみましょう。

 

全国の不動産価格推移

まずは、全国の不動産、住宅の価格推移を不動産価格指数から読み取ってみましょう。

 

  住宅総合 住宅総合 住宅総合 住宅地 住宅地 住宅地 戸建て住宅 戸建て住宅 戸建て住宅 マンション(区分所有) マンション(区分所有) マンション(区分所有)
  不動産価格指数 対前月比(%) サンプル数 不動産価格指数 対前月比(%) サンプル数 不動産価格指数 対前月比(%) サンプル数 不動産価格指数 対前月比(%) サンプル数
2022/01 126.7 1.5 9,861 107.2 2.0 2,348 111.9 1.8 3,890 175.1 1.6 3,623
2022/02 127.9 1.0 11,454 106.8 ▲0.3 2,696 113.0 1.0 4,652 178.1 1.7 4,106
2022/03 128.6 0.5 16,538 108.5 1.6 3,872 112.0 ▲0.9 6,803 178.0 ▲0.1 5,863
2022/04 130.0 1.1 12,695 107.3 ▲1.1 3,175 115.1 2.8 4,904 179.8 1.0 4,616
2022/05 130.5 0.4 12,485 108.3 0.9 3,233 115.3 0.2 5,083 182.0 1.2 4,169
2022/06 130.4 ▲0.1 14,408 108.1 ▲0.2 3,575 115.6 0.3 6,136 180.0 ▲1.1 4,697

参照元:Excel

 

2022年度だけの数値になりますが、全国の不動産価格推移は、総合値でも住宅地でも戸建て住宅でもマンション(区分所有)でも上昇傾向にあります。多少の率の上下はあるものの、上昇傾向は変わりません。

 

九州・沖縄地域の不動産価格推移

続いて、同じデータを参照して、九州・沖縄地域の不動産、住宅の不動産価格指数を見てみましょう。

 

  住宅総合 住宅総合 住宅総合 住宅地 住宅地 住宅地 戸建て住宅 戸建て住宅 戸建て住宅 マンション(区分所有) マンション(区分所有) マンション(区分所有)
  不動産価格指数 対前月比(%) サンプル数 不動産価格指数 対前月比(%) サンプル数 不動産価格指数 対前月比(%) サンプル数 不動産価格指数 対前月比(%) サンプル数
2022/01 130.2 1.3 828 111.4 1.4 240 109.1 ▲0.6 355 219.8 1.6 233
2022/02 132.2 1.6 1,030 109.0 ▲2.2 316 114.3 4.8 418 217.3 ▲1.1 296
2022/03 131.8 ▲0.3 1,448 111.4 2.2 424 112.5 ▲1.6 599 218.0 0.3 425
2022/04 132.3 0.4 1,187 112.3 0.8 380 112.7 0.2 494 219.6 0.7 313
2022/05 132.9 0.5 1,076 108.5 ▲3.4 316 115.8 2.7 456 222.1 1.2 304
2022/06 133.0 0.0 1,235 112.3 3.5 394 114.1 ▲1.5 532 221.5 ▲0.3 309

引用元:上記に同じ

 

九州・沖縄地域でも不動産価格推移は上昇傾向にあります。

 

ここ10年の不動産価格推移は?

上記のデータを見ると、2008年からの数値が掲載されていますが、すべての項目で当時の不動産価格を上回っています。全国版でも九州・沖縄版でも同じです。

 

福岡市の不動産価格推移は?

 

今度は、福岡県福岡市の不動産の価格推移を見てみましょう。土地については、国土交通省土地鑑定委員会が発表した「令和4年地価公示の概要」のデータを参照してみます。

 

住宅地の場合

「令和4年地価公示の概要」によると、福岡市の住宅地の価格は10年連続で引き続き上昇しているとのことです。令和3年が3.3%で、令和4年が6.1%でした。

福岡市中央区では変動率が4.9から7.4%に、福岡市博多区では7.8から10.8%になっています。

 

商業地の場合

福岡市の商業地の価格も10年連続で上昇しています。令和3年が6.6%、令和4年が9.4%でした。

各地域を見てみると、福岡市中央区が7.5から9.5%に、福岡市博多区が8.8から11.0%に上昇しています。

 

全用途の場合

福岡市の土地の全用途の価格推移も見てみましょう。やはり引き続き上昇傾向にあり、令和3年が4.4%、令和4年が7.4%でした

地域別では、福岡市中央区が6.3から8.6%に、福岡市博多区では8.3から11.1%になっています。福岡市中央区と博多区は交通の利便性もいいことから、住宅地、商業地とも上昇率が拡大しています。

 

福岡市の不動産価格推移からわかること

 

福岡市の不動産の価格推移を見てみましたが、その数値からどんなことがわかるのか考えてみましょう。上昇が続く福岡市の不動産価格。以下のようなことが読み取れます。

 

金利が下がっている

日銀による異次元緩和策により金利が下がっています。金利が下がると、同じ返済額でより価格の高い物件を購入できるようになります。

しかも、その物件が福岡市の人気地域のものなら、価格も上昇。値段が高くても購入しようという人が増え、価格の後押しをします。その結果、福岡市の不動産価格が上昇推移となっているのです。

 

人口が増えている

福岡市でも利便性のいい地域は人口が増加しています。次のような地域で顕著です。

  • 西区では、九大学研都市駅周辺
  • 東区では、香椎駅周辺、福岡アイランドシティ周辺
  • 中央区では、六本松駅、薬院大通駅周辺
  • 博多区では、博多南2丁目、3丁目

人口が増えている地域では、不動産需要も増加。特に通勤・買い物・子育てにも便利な駅近の物件ではニーズも高まり、不動産価格の上昇につながっています。

不動産会社でも便利な物件を積極的に紹介。駅から○○分という物件は価格も上昇気味です。

 

郊外では人口減少地域も

福岡市の不動産価格推移を見てみると、全体的に上昇傾向にあることがわかりますが、そんな中にあって、郊外では若者の人口が減少しつつあります。

そのため、郊外に限っては、不動産の需要もやや下がっています。需要が下がれば、価格にも反映され、下がっていくでしょう

ただ、コロナ後は少し状況も変わっています。在宅ワークを行う人が増えて、もっと広い住宅に住みたいと思うようになる人が出てきました。そうなると、福岡市の郊外に移り住む人も増えるので、今後は不動産の需要も増える可能性があります。結果として、価格が上昇するかもしれません。

今後福岡市郊外の不動産価格推移がどうなるかにも注目したいところです。

 

建築費も上昇する

不動産価格の推移をみるうえで注目したいポイントの一つが建築費です。建築費はもともと上昇傾向にありましたが、ロシアによるウクライナ侵攻が拍車をかけています。

ロシアは木材や鉄鋼の輸出量が多い国ですが、西側諸国による経済制裁で輸入しにくい情勢になってきました。そうなると、木材や鉄鋼の世界における流通量が減ります。世界的な品不足も起こるようになり、さらなる建築費の上昇にもつながるというわけです

 

まとめ

今回は、福岡市の不動産価格推移についての特集でした。福岡市では、不動産の価格推移の上昇が続いています。特に人気地域ほど、その傾向が強いです。

これから、福岡市で不動産を購入しようという人は、今後の価格推移も追いながら、予算の範囲内で希望物件を探すことになるでしょう。

 

 

 

 

 

 

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