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福岡市の不動産の価格動向に関する情報をお届けします。これから福岡市で不動産取引をする予定の方、投資をすることになる方にとって、福岡市の不動産の価格動向は見逃せないチェック項目。価格動向によって、今後の取引もあり方も変わってくるでしょう。
そこで今回は、福岡市の不動産の過去から現在、未来までの動向をチェックしながら、そこから読み取れるものを見ていきます。
福岡市の不動産の過去の価格動向を追ってみましょう。過去を振り返ることで、現在から未来も見通せるようになります。
まず、福岡市の不動産のうち、土地の過去の価格動向をチェックしてみましょう。「福岡市の地価公示における住宅地平均価格推移」というデータから引用してみます。住宅地の場合です。
平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | 平成31年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
112,600 | 116,800 | 120,500 | 123,700 | 133,200 | 140,600 | 150,100 | 161,800 | 168,500 | 181,000 |
※単位は万円/m2
福岡市の各区の土地の価格動向も見ておきましょう。今度は、「地価公示区別平均価格及び対前年変動率(住宅地)」というデータを参照します。やはり住宅地の場合です。
▼福岡市東区
平成30年 | 平成31年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
83,000 | 87,800 | 94,000 | 101,700 | 108,500 |
※単位は円/m2
▼福岡市博多区
平成30年 | 平成31年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
116,300 | 128,000 | 143,600 | 155,400 | 172,700 |
※単位は円/m2
▼福岡市中央区
平成30年 | 平成31年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
299,600 | 324,000 | 353,300 | 370,800 | 399,700 |
※単位は円/m2
▼福岡市南区
平成30年 | 平成31年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
133,300 | 144,100 | 156,700 | 160,700 | 171,000 |
※単位は円/m2
▼福岡市城南区
平成30年 | 平成31年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
124,500 | 130,500 | 137,800 | 141,000 | 148,100 |
※単位は円/m2
▼福岡市早良区
平成30年 | 平成31年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
158,800 | 168,800 | 179,400 | 183,500 | 194,800 |
※単位は円/m2
▼福岡市西区
平成30年 | 平成31年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
98,600 | 102,500 | 109,000 | 111,300 | 117,400 |
※単位は円/m2
福岡市のデータは10年分、各区のデータは5年分を掲載しておきましたが、土地の価格はずっと上昇傾向が続いています。
続いて、福岡市の不動産のうち、戸建て住宅の過去の価格動向を見てみましょう。ただし、福岡市だけのデータはないので、福岡県全体のものになります。
※以下の条件でAI査定した参考価格
引用元:「福岡県の中古一戸建て価格相場」より
福岡県の中古戸建住宅の価格は一時的な停滞時期がありますが、着実に上昇しています。
福岡市のマンションの過去の価格動向も追ってみましょう。
※以下の条件でAI査定した参考価格
引用元:「福岡県の中古マンション価格相場」より
福岡市の中古マンションの価格はどんどん上がり続けています。特に2020年10月ころからの平均価格の上昇が顕著です。
福岡市の不動産の価格動向から、どのようなことが読み取れるでしょうか。考えてみましょう。
福岡市の土地、戸建て住宅、マンションのいずれの価格動向を見ても、上昇展開であることがわかります。これは、不動産需要の高まりによるものです。
福岡市の人口増加率は国内でも非常に高いほうに属します。福岡市の魅力に惹かれて、人が集まっているのです。
人々が集まれば、住む場所が必要になるので、不動産を買う人も増えます。賃貸住宅に住む人もいますが、せっかく福岡市に移住するのなら、不動産を買いたいと思いたくもなるもの。
その結果、不動産需要も高まり、売れ行きも好調になり、価格が押し上げられるのです。
福岡市の不動産価格動向を見ると、都市部を中心に価格が上がっていることがわかります。福岡市中央区や福岡市博多区などです。
福岡市都市部は、交通のアクセスも非常によく、通勤・通学が便利なエリア。公共施設やオフィスビル、商業施設も多く集まり、活気を呈しています。それでいて、大きな公園もあり、自然環境にも恵まれています。
そんなエリアは当然住んでみたい街になるでしょう。そのため、人口が集まりやすく、不動産需要も高まり、価格上昇につながっています。
福岡市の郊外でも不動産の価格動向が上昇展開ですが、都市部に比べると控えめです。福岡市では、便利な中心都市に人口が流入する傾向にあり、郊外から引っ越す人も多くなっています。
特に若い層では、都市部での生活にあこがれる人も多く、郊外では若者の減少が起きているとの指摘もあります。
そのため、郊外での不動産価格は都市部ほど伸びていません。
福岡市だけのことではありませんが、金利低下による不動産価格への影響があります。
日銀は異次元緩和政策を行い、金利を下げてきました。今後もこの動きは続くようで、日本の金利は低いままです。
金利が下がると、住宅ローンの返済額が下がるので、より大きな不動産の購入ができるようになります。ちょっと頑張って広い住宅を購入してみようかなということも可能になります。
大きな不動産を購入する人が増えれば、不動産市場も活発になり、価格が上昇展開になりやすいです。
福岡市の不動産の価格動向から読み取れることはいろいろありますが、今後はどうなるでしょうか。
福岡市の不動産需要はずっと増え続けていますが、この傾向は今後も続くと思われます。というのも、人口増加傾向が継続しているからです。
過去10年、福岡市の人口は増え続けています。この流れが急に変わるとは考えにくいので、ここしばらくは増加し続けるでしょう。
そうなれば、不動産の需要もおのずと高まり、価格も上昇展開になる可能性が大きいです。今後も福岡市の不動産市場は活発に動くでしょう。
日銀による政策により2013年4月以降金利が下がっていますが、2022年12月20日、異次元緩和政策を一部修正しました。修正により、長期金利の変動幅が『±0.25%程度』から『±0.5%程度』に拡大しています。
少し金利変動幅が上がったのですが、これをもって金利の大幅上昇にはならないだろうとの見方をする人が多いです。そのため、多少の変化はありますが、金利は低いままでしょう。
その影響は、福岡市の不動産購入にも及び、依然として大きな不動産を購入しようという人が出続けることになります。
ここ数年のコロナ蔓延による影響は多方面に及びましたが、福岡市の不動産価格は上昇し続けました。コロナにより、在宅勤務をするようになった人も多く、より広い住宅を求める人が増えたのも、不動産需要の増加につながり、価格を押し上げたと考えられます。
今後コロナが落ち着いても、不動産の需要は低下しないでしょうから、福岡市の不動産価格がこれまで同様に上昇展開になるでしょう。
今回は、福岡市の不動産の価格動向に関する特集でした。
福岡市ではこのところずっと不動産の価格上昇が続いています。都市部を中心にこの傾向は続くとみられ、今後も不動産価格は上がり続けそうです。
ただし、その時々の社会情勢や経済情勢によっても、不動産の価格動向は変わります。そのため、世の中の動きをしっかり読み、福岡市の不動産の価格がどのように動いていくか、逐一追う必要もあります。
これから福岡市で不動産を売買する、投資をするという方は、この価格動向をしっかり見たたうえで取引をしてください。