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コラム「福岡LIFE」

福岡市の不動産市況トレンドをつかもう!最近の市場動向は?

知っとく不動産の知識 不動産売却

福岡市の不動産に関心がある人は、福岡市の不動産市況にも興味があるでしょう。最近の福岡市の不動産市況がどうなっているのか見てみることで、今後の展開も予想できます。

そこで今回は、福岡市の不動産市況の現状を分析。今後不動産取引をする際にも役立つ情報になりますから、ぜひご活用ください。

 

 

福岡市の不動産の市況

福岡市の不動産の市況はどうなっているでしょうか?中古マンション、中古戸建、土地、賃貸住宅などのケースの市況を見てみましょう。参考にするデータは、(公社)福岡県宅地建物取引業会が公表しているふれんず市況レポートです。なお、同レポートでは、福岡都市圏のデータとなっていて、福岡市のほか春日市、大野城市なども含めた結果となっています。

中古マンションの市況

福岡市の不動産、中古マンションの市況を見ると、2022年7月~9月期で成約件数が前年比1.8%減となりました。5期連続で前年同期を下回っています。

このような市況では、ただ中古マンションを売り出すだけでは売れにくいです。何らかの工夫が必要で、工夫の一つが不動産ポータルサイトで売り出しマンションのアピールポイントを強く訴えかけることです。他の中古マンションとどう違うのかを強調できれば、注目されやすくなり、成約に至る可能性も高まります。

福岡市の中古マンションの価格の市況も見てみましょう。2022年7月~9月期で前年比で7.3%上昇しています。2022年1月~9月期では、2021年に比べて、3,000万円以上の成約件数が多くなりました。

ということは、高価格帯のマンションは売れやすいということ。中古マンションの成約件数は若干減少気味ですが、高価格帯に限っては売れ行きが順調のようです。

データの示す数字を現してみると、3,000万円以上の中古マンションの成約割合は2021年で23.1%であったのに対して、2022年1月~9月期で29.75となっています。

 

中古戸建の市況

次に、福岡市の不動産、中古戸建の市況をチェックしてみましょう。まず成約件数は2022年7月~9月期で前年比5.0%減。5期連続で前年同期を下回っています。

このような市況では、中古マンションと同じく、販売戦略をよく考えなければいけません。現状では、在庫が残っている状況ですから、その中にあっていかに自分の所有する物件を売り出したらいいか、不動産会社ともよく相談してください。

中古戸建の価格の市況も見てみます。2022年7月~9月期は前年比で11.4%上昇。10期連続で前年同月を上回っています。特に2022年1月~9月期で、2021年に比べて2,500万円以上の取引が拡大傾向にあります。数字で見てみると、2021年が50.4%であったのに対して、2022年1月~9月期は56.7%となりました。

中古戸建の成約件数が減少傾向にありますが、2,500万円以上の物件に場合、売り上げは好調。福岡市でも経済的に恵まれた人は積極的に中古戸建購入に乗り出しているようです。

 

土地の市況

続いて、福岡市の不動産、土地の市況です。2022年7月~9月期で前年比20.1%減でした。5期連続で前年同期を下回っています。

土地の売り出し件数自体は増えているのですが、成約件数が増えていません、そのため、在庫が余っている状態です。福岡市の土地の状況にもよりますが、購入希望者は少なくなっているようです。

土地の価格の市況も見てみます。2022年7月~9月期で前年比4.3%下落。2022年1月~9月期は2021年と比べて、1,000万円未満と3,000万円以上の取引が拡大しています。

数字で見ると、1,000万円未満の土地で、2021年は21.0%であったのに対して、2022年1月~9月期は24.4%。3,000万円以上では、2021年が17.1%、2022年1月~9月期は19.6%でした。

土地の種類でいうと、マンションなどの建設用地はよく売れる傾向にあります。また、50坪以上の広さがある土地は高く売れやすいです。

 

賃貸マンションの市況

今度は、福岡市の不動産、賃貸マンションの市況を見てみましょう。

成約件数は2022年7月~9月期で前年比1.0%増加。5期ぶりに前年同期を上回りました。賃貸マンション契約をする人は増えているようです。マンション購入ともなると、かなりの資金が必要になるので、賃貸でという人も多いのでしょう。

賃貸マンションの賃料の市況です。2022年7月~9月期で前年比マイナス0.1%でほぼ横ばい。ただし、2年連続で前年同期を下回っています。2022年1月~9月期は2021年に比べて、7~10万円未満の取引が多かったです。高額なマンション賃料を支払っている人は少ないようです。10万円以上の賃料を支払っている人は7.8%でした。

 

賃貸アパートの市況

最後に、福岡市の不動産、賃貸アパートの市況を見てみましょう。まず、成約件数は2022年7月~9月期で前年比6.5%増加。4期ぶりに前年同期を上回りました。アパートに入居したいという人が増えていることになりますが、そこで気になるのが賃料の市況。次のようになっています。

2022年7月~9月期で前年比3.2%増加。6期ぶりに前年同期を上回りました。2022年1月~9月期は2021年に比べて、3万円台から5万円台の取引が増えています。

数字で見ると、3万円台が23.2%、4万円台が27.5%、5万円台が23.4%で、合計すると、全体の74.1%にも上ります。アパートの賃料は、同じ福岡市でエリアや間取り、環境によっても変わってきますが、比較的抑えられた賃料負担をする人が多いといえます。

 

市況から見る今後の福岡市の不動産

 

福岡市の各不動産の市況を見てみましたが、市況からどんなことが分かるでしょうか。現在福岡市を取り巻く情勢も加味しながら考えてみましょう。

 

売買物件の成約件数は減少気味

福岡市の不動産のうち、売買物件の成約件数が減少気味です、中古マンション、中古戸建、土地ともに数値が減っています。売買物件については売りに出しても、売れにくい状況となっています。

ただ、不動産は個別の状況にも左右されやすい商品です。必ずしも市況の影響を受けるとは限りません。信頼できる不動産会社を見つけて、効果的な売却活動をしてもらえれば、売れる可能性も高まります。成約件数に関する市況の数値は参考程度にとどめ、売込みに力を入れてくれる不動産会社にあたってみましょう。

 

売買物件の成約価格は上昇気味

福岡市の不動産、売買物件の成約価格は上昇気味です。成約件数が伸び悩む中にあっても、高額な不動産はよく売れています。

そのため、高額物件を所有している人は有利な展開に持っていきやすいです。購入希望者もかなり出てくるでしょうから、思った通りの高値で売れる可能性もあります。

 

賃貸物件の成約件数は増加気味

福岡市の不動産、賃貸物件の成約件数は増加気味です。不動産購入まで進めない人は、賃貸契約をしますが、そのような人が福岡市にも多いのでしょう。

特にアパートの伸びが顕著で、3万円台から5万円台の契約をする人が増えています。予算に制限がある人は、このくらいの賃料を狙うのでしょう。

 

福岡市の現状

現在の福岡市の現状を見てみましょう。福岡市は人口も増加し、経済成長も著しい地域。不動産、それも中古不動産への需要も高まっています。また、立地条件の悪いエリアから立地条件の良いエリアへの流入も続いています。

こうしてみると、不動産のニーズも高まっているので、比較的高値で売れる物件も多くなっています。

 

まとめ

 

今回は、福岡市の不動産市況に関する情報をお伝えしました。不動産の種類によって福岡市における市況は変わってきますが、数字を見ると、成約価格が高い傾向にあります。高額物件を持っている人には有利な市況になっているのです。

しかし、市況がすべてではありません。不動産の売却では様々な要素が絡んできますから、市況だけに左右されず、効果的な販売戦略を立ててください。

 

 

 

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